山行_1 「立山」
山歩きを始めたきっかけは学生時代の夏休み。
私には初めての本格的な山で、父と私、そして私が家庭教師をしていた従甥(中学生)の3人で立山に登った。
一日目に室堂を過ぎ、山頂までもう一息の一ノ越山荘に宿泊。
二日目は暗いうちに山荘を出て、かなり急登のガレ場を45分ほど登り、雄山山頂へ。
山頂は結構寒かったような記憶がある。
そうこうするうちに、漆黒の闇の向こうが仄明るくなってきたかと思うと、はるか向こうに金色に輝く光の玉があらわれ、そしてみるみるうちにあたり一面が光で覆いつくされる。
あまりの荘厳さに圧倒され、寒さに震えていたことなぞ完全に忘れて、ひたすら見入っていた。
やがて、すっかり明るくなった中で目を凝らすと、はるか遠く、山々の向こうに一目でそれとわかる富士山が姿をのぞかせている。
そして南西に目を転ずると白山のたおやかな峰が連なっていた。
地図で馴染んでいた日本の国土を肌で感じ、自然の素晴らしさに震え、そして山に魅せられた貴重な体験だった。
以来、白山へ、富士山へと思いは募っていく。
残念ながら当時の写真は手元にないので、パソコンで何とか再現できないものかこだわってみた。
これが立山山頂からの富士山…カシミール3Dで作成
そしてこれが、白山…これもカシミール3D
Google Earth版も載せておくけど、あいにく季節は異なる。
コメント