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2010年11月

2010年11月27日 (土)

四国遍路道ウォーク_3 「道」その3 伊予

「道」その3は伊予。愛媛県の路を2009年5月から12月にかけて4回で歩いた。

スタート、いつものように路傍の花に元気をもらう。

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四国では様々な海を見たが、この中のお気に入りの一つ…室手海岸

パソコンの壁紙として活躍中。

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柏坂越え、地元の小学生が手作りの道案内マップ を準備してくれていた。

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宇和島市津島町は遠近川を挟んで発展、落ち着いた町

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国道56号松尾トンネルと、峠を越えたところの遍路休憩所、

最新式の水洗トイレが設置されていた。自転車遍路の方としばし歓談。

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宇和島市で見かけたマツダシャンテ08_2

昔々、我が家でも”ポロポロ”という2ストロークエンジン特有の音を響かせ、妻の車として活躍

1976年に販売終了にもかかわらず現役のよう、

しかもまだまだきれい、

今でも十分通じるデザイン!

元気でがんばれ!

宇和島駅と、蒸気機関車のモデル09

ボタンを押すと、「汽笛一声新橋を」

のメロディーが流れる。

四国横断自動車道工事と、工事用の設備

このようにお遍路さん向けにも配慮された工事現場を何度か見かけた。

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長さ一寸の歯を持つ歯長又太郎 が住んだという歯長峠を越えて、卯之町へ

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秋、と言えば栗

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大洲市、肱川。水の色、川原、水面に浮かぶ舟、向うに望む山、が醸し出す和らぎ

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大師が一夜を橋の下で過ごし、一夜が十夜にも感じられたという十夜ケ橋

橋の下で眠っている大師を起こさないように、”橋を歩く時には杖をつかない”という風習が生まれたとされている。

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十夜ケ橋を後に、しばらく歩くと後ろから、「朝から良いものを見せてもらった」という妻の独り言が聞こえた。

花、外国人向けの案内標識

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内子町には古の文化の香りが

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学生時代に愛読した大江健三郎さん21

の生家が近くにあるとのことだったが、

残念ながら見逃してしまった。

なんか遅いなと引き返してみると22

栗と格闘している姿が

何度かあった。

花、花、花、花

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久万小学校の木造校舎29

木の存在感に目を見張らされた。

遍路小屋と道案内

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ついに松山市、道後温泉に到着

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菊間町には瓦屋さんが目立つ。

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今治市39_2 

ベンチ一つがとてもありがたい。

午前7:3042_2 

横峰寺を目指す。

日本の犬43

という雰囲気の凛々しさ

柿、木々から漏れる朝陽が神々しい。

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いよいよ、横峰寺へ

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紅葉、黄葉の下を香園寺へ

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ちょっと案内が多過ぎ51

加茂川に架かる伊曽の橋52

欄干の鍵盤を叩くとメロディー(ふるさと)

が生まれる。

このような遍路休憩小屋もある53

コーヒー談義と、54

山から吹き降ろす強風”山路風”を教えてもらったコーヒー専門店

(伊予三島)

遍路小屋2件

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伊予の路は、海よりも山の印象が強い。これにて完。

2010年11月14日 (日)

四国遍路道ウォーク_3 「道」 その2 土佐

「道」その2は土佐、すなわち高知県の路。2008年10月から2009年5月にかけて5回で歩いた。

国道55号、23番 薬王寺、24番 最御崎寺のほぼ中間付近

道路標識にはこのようにお寺さんを案内したものがかなりあり、ありがたい。

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心のこもったロッジ尾崎でのもてなしはとても嬉しかった。

太平洋から昇った朝陽 に、今日一日への思いを確認する。

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24番 最御崎寺までは太平洋を左に見て、ひたすら55号を歩く。

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遍路小屋と、落書板で気分転換

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路傍の花にはいつも癒される。

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青年大師像が見えた時には思わず感動、そして弘法大師が修業したという御厨人窟(みくろど)

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室戸岬を過ぎ、振り返ると確かな道程が!

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そして行手が

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26番 金剛頂寺を過ぎ、太平洋を眺めながら歩く

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日本一高い防波堤、海面から16mとのこと

ここに限らず、海への備えがあちこちにあり、「今、津波が来たら…」などとついつい考えてしまう。

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ごめん・なはり線、心の中で「ごめんなはーい」と唱え、一人うける。

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自転車道は”歩き”に優しい。

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秋一色

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32番 禅師峰寺と33番 雪蹊寺の間、浦戸湾を県営フェリーで渡る。

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何と無料。なお、全行程を通じて自分の脚以外のものに頼ったのはこのフェリーのみ。

仁淀川のおおらかな流れ、水のきれいさは四万十川以上と地元の人が誇らしげに教えてくれた。

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塚地公園と塚地峠、ここを越えると宇佐町に出る。

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宇佐大橋を渡り、36番 青龍寺へ

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好印象の宿の一つ、国民宿舎土佐を出ての朝陽

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穏やかな安房(あわ)の海

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中土佐町 ”そえみみず”遍路道と”大坂越え”遍路道の分かれ

最初の頃は遍路道は一つと思い込んでいたので、何本かの道に出会った時にはびっくりしたが、

この頃には要領もわかり、距離、高度、風景等を予想して決めるようになった。

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楽しみにしていた”四万十”の標示が出てきた。

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真っ暗なトンネル、桜

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四万十川にただ感動

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桜、花一輪

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37番 岩本寺を過ぎ、38番 金剛福寺(足摺岬)までのお寺さんのない最長区間(80km超)に入る

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名前は知らないけど、きれいだったのでパチリ

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海岸を歩く遍路道

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全行程を通じて、最大のピンチ

海からの風雨で、全身びしょ濡れになった足摺の遍路道

雨に煙る山

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しかし、翌日は快晴、海と山道の織りなす風景に感動

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高知では数少ない山間の遍路道、三原村

山も、またいい

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みんなでまもろう 川のいのち

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いよいよ高知も最終章

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伊予との国境、松尾峠

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土佐の路、完 

2010年11月 7日 (日)

四国遍路道ウォーク_3 「道」 その1 阿波

今回より4回に分けて、歩いた路を辿る。

遍路は通常 1番 霊山寺から時計回りに四国の八十八ケ所を巡り、88番 大窪寺で結願となる。この全行程が下図。

Kashimir

「道」その1は阿波、すなわち徳島県の路。2008年5月から10月にかけて4回で歩いた。

第1回は2008年5月出発。

1番 霊山寺

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最初は道案内に目が行く。

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路傍の花に癒され、

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頭上の案内にも注意、ただしこれは自動車用

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花と、のどかな田園風景

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  やがて、豊かな吉野川の流れ

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潜水橋(吉野川は潜水橋、後に出てくる四万十川は沈下橋と呼ぶらしい)

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第2回も5月、最初の”遍路ころがし” として知られる 12 焼山寺へ

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私にとってはこの焼山寺越えが一番きつかったように思う。もちろん、時期、気候、自身の体調等のいろいろな要因で決まってくるものではあるが…。

焼山寺を過ぎた杖杉庵傍の衛門三郎伝説の像

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こんなに高くまで登ってきたのだと実感

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13 大日寺まで20km以上をひたすら歩く、途中の遍路小屋がとてもありがたかった。

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第3回、4回は9、10月で徳島市街を抜け、第2弾”遍路ころがし”とされる鶴林寺、太龍寺を越え、いよいよ太平洋沿いに出る。 

23 薬王寺から24 最御崎寺(室戸岬)まで約75km。

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秋真っ盛り

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日和佐城

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日和佐トンネル

歩きには、トンネルはうるさいし、空気は汚れているし、怖いしで一番の難関

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海には心が洗われる

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サーファーの姿も

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こんなやさしさに 力をもらう

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阿波の路はこれにて完