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2011年4月17日 (日)

確実に時を刻むもの

東北地震の様子を見聞きするにつけ、ブログは書けない、書くような状況にはないと感じてきた。

しかし、地震から1ケ月が過ぎ、日本全体がいつまでも縮こまっていてはいけないというのもまた真理と考えるようになった。

ささやかなこだわりではあるが書き連ねていくことにしたい。

今回のテーマ“確実に時を刻むもの”とは電波時計のことである。

電波時計とは時刻情報をのせた標準電波を受けて、自動的に時刻補正をする時計のことで、常に限りなく標準時に近い時を刻んでくれる。

日本では1999年6月10日に福島県おおたかどや山標準電波送信所から標準電波の送信が開始され、電波時計も発売された。

このニュースを耳にして最初に買ったのが下記の腕時計である。

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以来、この腕時計は常に頼もしい相棒として私の左腕にあった。

休日の1,000円高速が始まった頃、数秒の余裕で無事割引時間内に滑り込んだこともあった。

そして、これに味を占め、買い連ねたのが下記。置時計が4台。

3 4

5 6

柱時計が2台。

7 8

車用時計が1ケ。

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我が家には1部屋に1台電波時計があると言ってもいい。

いや1台どころか、中には置時計と、柱時計がある部屋もある。

いやいや、電波時計以外も含めればもっとある。

何でこんなになったのか!?

それは、新しい機能のついた時計を見るとつい手が出るし、優れた機能があって安いとなると工業製品のお手本のような気がして買ってしまうというのが正直なところ。

因みに、置時計を例にとると、写真にあるように最初は月日、時刻の表示しかなかったものがアラームセット、更に曜日・気温が加わりという具合に着実な進化が見て取れる。

流石に買い控えてはいるが、最近は湿度が表示されるものもある。

この最後の置時計は確か750円で、単三電池1ケで数年間正確な時を刻み、温度を伝え、アラームを鳴らし、ボタンを押せば照明までつくのだから本当にすごいと思う。

話は戻るが、私の頼もしい相棒への信頼がこの1ケ月揺らいでいる。

その理由は東北地震に伴う福島原発問題でおおたかどや山標準電波送信所(原発から半径20km圏内とされる避難区域にある)が運用を休止していること。この状況は下記の腕時計の表示からもわかる。

最後に電波を受信したのは3月12日の午前4時10分となっている。ネットによれば19時46分に停波したとのこと。

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実は2001年10月1日に九州のはがね山標準電波送信所も運用を開始したが、私の腕時計はこの運用開始前に購入したもののため、はがね山の電波を拾えず、おおたかどや山がダウンするとクォーツの標準精度になってしまう。

同じく置時計の最初の2台もおおたかどや山の電波しか拾わないことより精度が落ちてきている。

電波を受信すると表示される電波塔のようなマークが下2台にしかないことが写真からもわかってもらえると思う。

さて、最後は一昨日入手した最新の電波腕時計を紹介したい。

私にとっての初めての機能は太陽電池で動くこと。更に日本のみでなく、アメリカ、ヨーロッパの電波にも対応していること。

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最初の腕時計は場所や置き方によっては電波を受信しないことがあり、また10年もたってかなりくたびれてきたため次の機種を探してきた中で、デザインも機能も気に入ったのがこの通販限定製品。壊れたら買おうと思っていたところへ、停波問題が起き、更にどうも本機種販売中止の雰囲気が感じられたので購入を決めた次第。

なお、本機種を買った直後に発売された後継機は中国の電波にも対応しているとのことだが、中国に行くことはまずないし、デザインもお気に入りのラインから少しはずれたものになってしまったので残念感は全くなし。

おおたかどや山標準電波が復帰した時には腕時計2ケをどのように使い分けるかが悩みの種になるものと思うが、この悩みが一刻も早く現実になることを強く願っている。

こんなことを書いている今も東北では多くの人が苦労や困難に直面し、またこの打開のため、復興のため、助け合い、協力し合って、力強く活動されているであろうことに思いを馳せる。

復興に向けて、確実に、かつ着実に時は刻まれているものと願い、信じている。

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