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2013年7月14日 (日)

ツバメの旅立ち

久しぶりにツバメが巣を作った。

毎回、車庫の上に作るので、せめて車の真上だけは避けさせようと、壁にテープを張ったりしてツバメとのバトルになるのだが、そんなこともあってか、このところ巣を作ることがなかった。
家主としては、天井の隅にスペースを空けて、誘導するのだが、一度この場所で蛇に襲われたことがあり、ツバメも慎重になっているのか、ここには作ろうとしない。
いや、一度は車庫の後の窓枠の上に巣をつくり、網戸が糞や泥で大変ということもあった。
流石に巣を作ってしまった場合は、その努力に免じて一年間は住まわせてあげようというのが家主の方針。
ということで、今回は車の真上だが、夕方帰った時にはもう巣が出来上がってしまっていたので我慢することにした。
ところが、巣ができてから1週間ほどはツバメの姿がなく、「この巣はあきらめたのかな」と少し残念な気持ちになっていたところ、ほどなくツバメの姿が見えたと思ったら、雛が5羽誕生していた。
開いた口が二つ、閉じた口が三つ見える。
Image1
親鳥は本当に休みなしに餌を運んでおり、ちゃんと皆に餌を与えている様子もうかがえる。
Image2 Image3
以前に比べ、周囲の田畑がずいぶん宅地に変わっており、こんな中で餌を探すのは大変だろうなと、同情したり、感心したりする日々。
ある日、帰ると、「雛が車のボンネットの上に落ちていた」と、妻から報告。
他の4羽に比べると明らかに体が小さく、巣から押し出されたものか、あるいは誤って落ちてしまったのか?真相は不明。
それでも、家に持ち帰り、餌をやっているとのこと。
卵の黄身をすりつぶして与えると、しっかり食べるし、落ちていた時よりも元気が出てきた由。 Image5_2Image4_2
飼育方法をネットで調べると、「自然の摂理だから、何もしないのが良い」、「餌は虫なので人間が育てるのは無理。たとえうまく育っても、餌の取り方がわからない。」、「巣に戻したら、きちんと親鳥が育てた」、「巣の近くに置いておけば。親鳥が餌をやる。」等々、いろいろな意見があった。
巣の中は既に大きくなった雛たちで空きスペースがなく、帰すのは難しそうなので、「今度の休みに脚立の上に手作りの巣を上げて、本物の巣の近くに置こうか」と考えたり、頭を巡らせる日々。
ところが、いざ休みの朝、妻より「雛が死んじゃった」の突然の報告。
3、4日だったと思うけど、ピイピイ鳴く雛が日常化してきた中でのことで喪失感避けられず。
前日の夜に初めて私が餌をやり、なかなかうまくやれないなと思っていたところに、この日は朝から妻がお出かけ、ということで庭の隅に穴を掘って、弔った。
そういえば、子供が小さい頃に、外壁再塗装を予定していたため、完成間近の巣を落として、子供に泣かれたこともあり、つばめにはほろ苦い思いがついて回る。
「いつも旅立つ前にツバメ一家が窓の外に並んで挨拶していくのよ」と妻が言っていたが、今年はその挨拶もなかったそうで、どうしたのだろう?
今でも、家の周りでツバメの鳴き声が聞こえると、つい「挨拶に来たのかな」と考えてしまう自分がいる。

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