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2011年5月29日 (日)

地デジ化雑感

ようやく一連のテレビ、録画機のデジタル放送対応作業を完了した。

「地デジだ、エコポイントだ」との騒ぎをよそにここまで待ったのには理由がある。

インターネットのブロードバンドサービスが最も早かった関係でケーブルテレビに加入しており、ケーブルテレビ会社の中には今年の7/24以降もデジタル放送のアナログへの変換サービスを行うところがあるとの情報があったためだ。

自前で地デジを見れることは確認しており、慌てることはないもののそろそろ聞いてみるかと、契約しているケーブルテレビ会社に問い合わせたところ、「自社ではその計画はありません。」と断言されてしまった。

アナログテレビの大量廃棄を伴う地デジ化という構想に元々批判的な気持ちを持っており、更にエコと言っているものの宣伝文句通りに大型化すればむしろ消費電力が増えるケースがかなりあるはずということもあって素直に地デジ化に賛成できなかった。

しかし、アナログの道がなくなってしまった以上、ケーブルテレビでセットトップボックス利用で行くか、地デジチューナーを買うか、地デジ対応テレビを買うか、の三択しかない。

ケーブルテレビ方式は後述の理由で費用がかかるわりにスマートでなく、地デジチューナーでは操作が面倒だし、何より録画が不便になることが避けられず、残る地上&BSデジタル対応テレビ、録画機の購入に踏み切った。

29インチブラウン管テレビの131Wに対し、42インチ液晶テレビの92W(現時点の42インチ液晶テレビでは最少のはず)を選んだのがせめてものこだわり。

結果、画像は流石にきれいだし、同一メーカーを選んだのでテレビと録画機の連動も便利。

もちろん、少なからずあったハイビジョンを楽しみたいとの気持ちが満足されたのも事実。

なお、この機会にケーブルテレビ会社とのテレビ受信契約を解約した。テレビ、録画機ともに3波チューナーがついているのに、ケーブルテレビではBS&110°CSはセットトップボックス経由でしか視聴できないという面倒さ、効率の悪さが我慢できなかったため。BSはほとんどのチャンネルが無料だし、CSにはそれほど見たいチャンネルがないというのも解約を後押しした。

幸いにも地デジ用には以前のUHF用アンテナが流用でき、BS&110°CSデジタル用にはこれまでのBSアナログ用アンテナがそのままで使えたので配線やりかえ等の作業は必要だったものの比較的スムーズに移行できた。

また、新たに3波チューナーを買って29インチアナログブラウン管テレビでの3波視聴とこれまでのアナログHDD&DVDデッキでの3波録画も行えるようにした。まだまだ現役で使えるものは少しでも生かしたいもの。

デジタル化で画像はきれいだし、チャンネル切り替え時のチューナーの反応も初期の地デジ機に比べるとずいぶん早く、技術の進歩を感じる。

ということで、テレビ、録画機購入から3.5週間で地上&BSデジタル化完了。

技術屋としては「あれをこうして、これをこうして」と頭をひねることも、作業の結果で思うような成果が得られることもこの上なく楽しい。

残るのは使う予定のないアナログテレビとアナログビデオデッキの廃棄だが、故障でもないのに捨てるのはやはりやりきれない。

政府にはもう少し上手な地デジ化への取組方がなかったのかと今でも思う。