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2010年8月

2010年8月29日 (日)

モーニングサービス_1

社会人になって間もない頃、大学同窓の友人を東京に訪ねた。

朝7時過ぎに寝台特急は東京駅に着き、迎えてくれた友人は東京駅八重洲口からほど近い地下の喫茶店に案内してくれた。

「量は少ないけど、コーヒーのおかわりもできるし…」と言って、一緒に食べたのがモーニング。

コーヒー、トースト、そしてゆで卵のセットで、「こんなサービスがあるんだ」と感心した覚えがある。

満腹とはいかないが、少し得をしたような不思議な気分。

以来、モーニングは常に私の頭の一角を占めている。

旅先で泊まると、モーニングサービスの喫茶店をつい探してしまうし、ドライブ中でもモーニングの案内を見ると、お腹が空いてなくても入りたくなってしまう。

四国を歩いていた時(いずれ、別項で書くつもり)にも、何度か誘惑に負けそうになった。

値段が高くておいしいのは、ある意味では当然。

そこへ行くと、モーニングは安くて、シンプルなだけに、お店の工夫と、基本的なレベルが表れているように思う。

なくなってもう10年ぐらいになるが、今でも懐かしく思い出すのは繁華街から一歩入った裏通りの喫茶店。

暗くて、狭くて、動き回るには要注意、その上テーブルも椅子も年期が入っていて、初めて入った時には「なに、ここ」と思ったけれど、コーヒーとトーストは絶品だった。

小振りだけど、パンも、具も決まっていたサンドイッチはいつも食べた後に、せめてもう一切れと思ったものだ。

年配の、いかにも一途な雰囲気の、こだわりと、誇りを感じさせるマスターも様になっていた。

残念ながら、この喫茶店のモーニングを越えるものには未だに出会っておらず、現在も好みに合うモーニングサービス探しが続いている。

下記はこの姉妹店のモーニング。合格点ではあるけれど、コーヒーも、パンも上記のレベルには及ばない。値段は両方とも500円。

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別のお店。雰囲気はしゃれてるし、やはり合格点ではあるけれど…。値段は上500円/下550円。

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さて改めて考えてみると、こだわりの第一はやはりコーヒー。(モーニングに限らないが、)コーヒーに魅力のない喫茶店には二度と行く気にならない。逆に、コーヒーさえ、おいしければ他は少々は許せる気になる。

第二はパン。生地、焼き加減、マーガリンの塗り方にも作り手の気持ちが感じられるような時があるのは不思議だ。

第三の卵、サラダ類は置いといて、叶うなら日経新聞(購読紙に次ぐこだわりの全国紙)があり、主張しすぎない程度にバックグラウンドでクラシックが流れていると嬉しい。安上がりだが、私にとっては至福の時が誕生する。

いずれは、モーニングサービスが噂の名古屋、岐阜へ出かけようと心密かに狙っている。

2010年8月22日 (日)

電動アシスト自転車

歩きは楽しいが行動半径が狭い、公共交通機関は我が家の付近はあまり発達していない、車は便利だが運動不足を助長する、ということで行動半径を広げ、健康づくりにも効果がある自転車を買おうと以前から狙っていた。

ただ我が家の場合には一つ問題がある。

即ち、家が高度50mぐらいにあり、自転車で出かけたはいいが、帰りが一苦労。

若ければ馬力に任せて何とかなるが、流石に中年にもなると坂道は自転車を押して登って来ざるをえない。

ということで、もう15年ぐらい前になるが、ヤマハパスという電動アシスト自転車が発売されてすぐに買った。

期待通り自宅まで漕いで帰ることができ、大いに満足したものの、電池があまり持たず、2回も使えば充電が必要になること、錆に弱く、見栄えが悪くなってきたこと等で、次第に玄関前に飾るだけとなり、とうとう数年前に廃却した。

それ以来平坦路でも充電 (回生充電) できる自転車を狙っていたが、ようやく株式会社 東部からエアロアシスタントシリーズが発売された。ネットで情報を集め、アシスト力が2倍になった新基準対応車が出たところで本年2月に26インチモデルのaero assistant Arex +Nを購入した…写真1。

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これまで230kmほど走り、満足度90点。

自然の中で、風を感じて走る気分は最高で、思わず笑みがもれる。もちろん、アシストを生かして自宅まで漕いで帰ることができる。

以下にこだわった。

          平坦路走行での充電(回生充電)…写真2

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充電能力を手動で3段階に切り替え可能で、最弱では向かい風でもない限り走行が可能。平坦路走行時に適度に回生充電を行うことで、全く充電器にお世話にならずに常時常使用可能なことが嬉しい。因みに、アシスト力強弱、アシストオフ、充電能力強中弱の計6モードの選択が可能で、一般使用ではこの中のアシスト力強弱、アシストオフ、充電能力弱の4モードを状況に応じて切り替えて走行している。また、アシスト走行での降坂では自動で回生充電によるブレーキがかかる。制動力がかなり強く、思った以上にスピードが出ないのがやや物足りないが「回生充電が効いてる」と考えるのは楽しい。

なお、aero assistant Arex +N購入後に三洋電機から平坦路での回生充電自動コントロールの電動アシスト自転車が出たが、個人的には自動、手動の切り替えができればベストと思う(三洋電機製のこの機能有無については知らない)。

          ノーパンクタイヤ…写真3

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二輪車というとパンクがすぐ頭に浮かぶ方なので、躊躇なくノーパンクタイヤを選択。通常の空気タイヤに比べれば乗り心地が劣り、重量も増えていると思うが、パンクしないことの安心感は何物にも代えがたい。注目点は耐久性で、メーカーでは10,000km走行テストを実施済みとのことなので、経年変化面でも強ければ言うことなし。

          両立スタンド…写真3

停止した状態で後輪を漕ぐ回生充電でのバッテリー充電を試してみたかったこと、モーターが後輪タイヤ内蔵でタイヤ面にかかる荷重が大きく、一般的な片側スタンドではタイヤが変形することも懸念して両立スタンドを装着。回生充電については狙い通りで、充電能力強ではアスレチックジムでフイットネスバイクに汗を流すつもりでバッテリー充電を行える。もっとも、OKを確認したことだけで十分で、実際にやろうとは思っていない。ただ、両立スタンドの欠点は見栄えで、これで両立とはいかに…。

          サイクルメーター…写真4

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更に楽しく乗ろうとサイクルメーターを装着。走行速度、走行距離、消費カロリー、積算距離、時計機能がある。流して走っていると20~25km/h程度。走った距離が出るのも楽しい。ちなみにこれまでの1回あたりの最長距離は37km。

         

ヤマハパスがメッキ処理だったのに比べ、塗装となっており多分強くなっているはず。今後に注目している。

ということで、aero assistant Arex +N君は期待通りの性能を示してくれたが、現在は猛暑につき、休憩中…写真5。

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なお、残念な点は、バッテリーの持ちが思っていたよりも良くないこと、アシスト力強でも、弱からアシスト力が強くなったとほとんど感じられないことの2点。ただ、いずれも使っていて問題というわけではない。

まだまだ、入り口にも達してないけど、自転車関係で以下のような本を読んでおり、今秋より一漕ぎぐらいは近づく予定。

「自転車ツーキニスト」  疋田 智      光文社

「自転車三昧」      高千穂 遙     NHK出版

「やった」         坂本 達      幻冬舎文庫

「行かずに死ねるか」  石田 ゆうすけ 幻冬舎文庫